文鳥の生態と種類
はじめまして、yukiです。
この度、念願だった文鳥をお迎えしました!
そこで、私が文鳥を迎える過程や、迎えた後の生活をお伝えしていきます。
このブログを通して、文鳥の魅力をお伝えできればなと思います。
時折、私生活のことも書こうかなと思うので、お付き合いいただけたら嬉しいです。
さて、今回は文鳥の生態や種類についてお伝えします。
文鳥ってどんな生き物?
鳥綱スズメ目カエデチョウ科キンパラ属に分類される鳥類です。主に草元の種子を食べますが、果実、小型昆虫なども食べます。
原産地はインドネシアのジャワ島です。英語では「Java Sparrow」(ジャワのスズメ)と呼ばれています。
全長約17cm、体重は約25-30グラム。くちばしは赤みがかったピンク色で、体調によって色の濃さが変わります。
雛のうちは全身が淡褐色をしている。くちばしは黒いが、成長とともにだんだん赤みがかっていきます。
生後半年ほどで成鳥になり、平均的な寿命は約8〜10年と言われています。最大18年生きた文鳥もいるそうです。
文鳥の歴史
江戸時代に野生の文鳥が初めて日本に輸入され、以降は中国を経由してオランダ船で運ばれるようになりました。
一般的な野鳥でしたが、羽毛の美しさに人気が高まりました。「文鳥」という名前は、中国の言葉で「色鮮やかで美しい模様の鳥」という意味があります。
江戸時代には観賞用として高値で取り引きされましたが、明治時代以降は繁殖が盛んに行われ、今では身近なペットになりました。
日本では愛知県弥富市が「文鳥のまち」として知られています。弥富市の文鳥飼育は、江戸時代に名古屋の武家屋敷に奉公に出た女性が桜文鳥を譲り受けたことから始まったとされ、明治時代には弥富市で真っ白な白文鳥が生まれ、日本全国に広がりました。
10月24日は「て(10)に(2)し(4)あわせ」(手に幸せ)で「文鳥の日」とされ、この時期が手乗り文鳥のヒナが出回ることから10月24日を文鳥の日と制定したみたいです。
人と文鳥
基本的に一途な性格で、手乗り文鳥にする場合は一羽飼いをするとより懐きやすいです。
手乗り文鳥になると、手の中で寝る、手の上でお餅化する、名前を呼ぶと返事をする、飼い主をストーキングする、宿題やパソコンの邪魔をする、スマホに嫉妬する等々……非常に甘えん坊な姿をみせます。
普段は穏やかですが、どちらかと言えば気性の荒いほうになるため、多頭飼いをすると喧嘩をする場合もあるので相性には注意が必要です。
文鳥の鳴き声
「チッチッ」または「ピッピッ」
と強く短く鳴くのは、「ねぇねぇ」と呼びかけている「呼び鳴き」です。飼い主に何かしてほしい時は、この呼び鳴きをします。いつまでもうるさく連呼する場合は、「騒げば何かしてくれる」と覚えてしまったのかもしれません。呼び鳴きが止まらない場合はその場を離れ、静かになったらおやつなどをあげて褒めてあげるなど、根気よくしつける必要があります。
「キュウキュウ~」「キュル~」
寂しそうに鳴くのは「寂しいから遊んで、かまって」という意味です。オスの場合は「ピチューイ」のように、歌うように鳴きます。甘えたい時に鳴くので、飼い主をパートナーと認識している証拠でもあります。また、発情している場合もあります。
「ゲッゲッゲ」「ゲルルルル」
周囲に危険が迫り、飼い主に「危ない、危険」と知らせる意味があります。文鳥にとって危険なもの、たとえば猫やカラスなどに反応して鳴きます。「ゲルルルル」「クルルルル」「ゲギョギョギョギョ」などは怒っている時、あるいは威嚇する時の声。この声を出す時は文鳥の態度も豹変して、かなり真剣に怒ります。
「ポポポポ」「ピピピピ」「チチチチ」
長めに鳴くのはあいさつの鳴き声です。文鳥を2羽以上飼育していると、文鳥同士があいさつを交わし、会話している時に「ポピポピポピ」と聞こえます。
オスのさえずり「ピチューイ」「ピーヨピーヨ」
オスのさえずりは、周囲の環境等に左右されるため、個体によってランダムです。生後1~3ヶ月ほどで「ぐぜり」と呼ばれるさえずりの練習をはじめます。身体を膨張させて、跳ねながら「ピチューイ」「ピーヨピーヨ」などと鳴くのは求愛ダンスと呼ばれるものです。
文鳥のカラー
桜、白、シルバー、クリーム、シナモン、ノーマル、パステルノーマル、アルビノ、イノ、ホオグロとありますが、見た目上はなかなか見分けにくかったりします。
桜
桜の花びらのような白斑が名前の由来です。ノーマルにパイド(白斑)が現れたのが桜です。
本来のノーマルに近い分、健康な個体が多く、飼いやすい種類と言えます。
白斑の表れ方はさまざまで、ほとんどノーマルと変わらないものから、白が多く白文鳥に近いものまでいます。胸やのどの下、頭などに白斑が少し表れます。白斑のある両親から生まれたヒナは、親より白斑が多くなります。
頭が白と黒のマダラになっている文鳥を通称「ごま塩」と呼びます。
白
日本で作り出された真っ白な文鳥です。白文鳥のヒナは、ヒナのうちは真っ白な羽毛にグレーの羽毛が混じります。クチバシはピンクで、瞳は黒です。
この色は明治時代初期、日本で生まれたと伝えられています。
江戸時代末期、尾張藩(愛知県)の武家屋敷で奉公していた大島八重という女性が、嫁ぎ先で育てた文鳥の中に、ある日、真っ白な個体が生まれたのです。体の弱かったその文鳥を八重がかいがいしく世話をしたおかげで元気になり、その遺伝子を持った文鳥が増え、やがて種類として固定されたといいます。
やがてこのカラーは世界に知られ、「ジャパニーズ」と呼ばれるようになりました。以来、不動の人気を誇っています。淡い色調が新鮮で、人気のある種類です。
シルバー
1980年代にヨーロッパで作出されたカラーで、淡いグレーの羽毛と赤いクチバシのコントラストが美しく、人気があります。黒の色素が少ないため、ノーマルなら黒い頭部などの部分がグレーになっています。
グレーの濃さには多少の幅があり、特に薄いグレーの文鳥を「ライトシルバー」と呼ぶこともあります。また、シルバーのヒナは羽毛は淡い白銀色です。クチバシはやや薄いアズキ色です。
クリーム
淡いクリーム色は最も新しい文鳥の種類で、1990年代にイギリスで作出されました。
「シナモン」のパステル化で、黒い色素がなく、赤い色素もごく薄めです。
黒い色素がないため瞳の色は血の色が透けた赤です。お腹の下半分が赤茶なのがチャームポイントです。また、クリーム文鳥のヒナは羽毛はベージュ色で、クチバシは淡いピンク色です。
目は血の色が透けて見えるため赤色です。
シナモン
初めて作出された色変わりの種類です。
1960年代にオーストラリアで誕生した色を、70年代にオランダで固定しました。黒い色素がなく、赤い色素が全身暖色の色合いを作っています。瞳も赤です。
また、シナモン文鳥のヒナは羽毛はベージュ色で、クチバシは淡いピンク色です。目は赤いです。クリーム文鳥とシナモン文鳥のヒナを見た目だけで区別するのは困難です。
ノーマル
全てのカラーの元となるのがこのノーマルですが、1997年に野生の文鳥が絶滅危惧種に指定され、輸入が困難になったことから、見かけることが少なくなってしまいました。
パステルノーマル
黒も赤も薄くなったノーマルの淡色化で、ノーマルがやや淡くなった種類です。遺伝的にメスに多いです。「ダークシルバー」と呼ばれることもあります。
希少なため、専門店やブリーダーで予約しないと入手困難です。
アルビノ
色素を全く持たない白い文鳥で、親の遺伝子と関係なく、突然変異で色素が欠如した個体です。目が赤いことで白との違いがわかります。
遺伝的に劣性のため受精卵になることも、無事に生まれて育つことも稀です。
イノ
アルビノの一歩手前のごく薄い色で、ごくわずかに色素が残っている種類です。
名前は「Albino(アルビノ)」の「ino」で、「アルビノのような」という意味です。
見た目により「クリーム系イノ」、「シルバー系イノ」などと呼ばれることもあります。
瞳は赤色です。
ホオグロ
白いはずの頬が黒くなった変わり種で、桜文鳥で稀に生まれる、頬が黒い文鳥です。
品種として固定されているわけではなく、成長とともに頬が白くなって普通の桜文鳥になります。
まとめ
ペットの中でも飼いやすい部類なので、初めてのペットに文鳥はおすすめです。ただ文鳥も生き物ですので、飼うと決めたからには最後まで責任もってお世話をすることだけは忘れないようにしましょう。
次回は、文鳥の飼育に必要なものについてお伝えします。